プロジェクト参加作家:日本

村上綾 AYA MURAKAMI

パリ生まれ。2004年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。渡欧後、東京や愛知で発表。絵画を主軸としながら、肺を扱った地図による切り絵、絵画の層に着目した立体など、媒体を横断的に用いる。個展に2007年「Melting Landscape」LOOP HOLE、2012年「fragments of landscape」HARMAS GALLERY、「Momentary Landscape」Gallery M。グループ展に2010年「時の遊園地」名古屋ボストン美術館。

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村上郁 KAORU MURAKAMI

東京生まれ。油絵と銅版画を学んだ後、渡英して現代美術を学ぶ。2008年Central Saint Martins Collage of Art and Design卒業。同年からインスタレーション作品を発表。他者の記憶を取り入れて、時間と空間を自由に行き来しながら作品を作り上げていく。2008年「群馬青年ビエンナーレ」群馬県立美術館、「TAMA VIVANT II」多摩美術大学など、個展・グループ展多数。

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椛田ちひろ CHIHIRO KABATA

福岡生まれ。2004武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。ボールペン画における繊細かつ力強い表現で注目を集める。東京都現代美術館「MOTアニュアル2011」、上野の森美術館「VOCA2012」、アートフロントギャラリー「影をおりたたむ」ほか、国内外での個展・グループ展多数。近年は日本・シンガポールを中心に活動している。

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椛田有理 YUURI KABATA

福岡生まれ。東京を拠点に活動する椛田は、独自のルールに基づく反復行為から成る作品を発表する。単純な反復行為が獲得する複雑性を絵画と言う形式で提示、近作では空間を扱うインスタレーションの形式も発表する。個展に「空知らぬ星」Meipam/小豆島、「換装される日」Mitsui Art/東京など。国内外で個展・グループ展多数。

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プロジェクト参加作家:シンガポール

シーユン・ヨー Shih Yun Yeo

 1976年シンガポール生まれ。2004年にサンフランシスコアートインスティテュート卒業、2004年にギャラリーとレジデンスのスペース Instincをオープン。以来、イギリス、アメリカ、カナダのアーティストらとコラボレーションを展開。作品はペインティング、ドローイング、版画、本などのメディアに渡る。
シーユン・ヨーは、墨絵を描く行為そのものに新しい解釈を加えた作品で高い評価を得た作家である。彼女の伝統的な形式と、 ニューメディアやパーフォーマンスのような現代的手法を融合させた実験的な作品は、シンガポール美術館からの依頼制作により恒久展示されており、2012年にアジア・アート賞のピープルズ・チョイス賞、2007年には、UOB年間最優秀賞優秀賞を受賞した。

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ジャスティン・リー Justin Lee

 ジャスティン・リーの作品は、東洋と西洋の文化を混ぜ合わせることによって、現代社会と生活様式の異なった解釈を生み出している。そして、外見的なものを疑い、問題視する事により、日常生活を、彼の文化的経験や取り巻く環境に基づいた視覚的芸術に記録しようと努めている。彼は、芸術とは人間が成長する上で大切な役割を担い、より強い自意識を我々にもたらすうえで重要であると信じている。今回の滞在では、自然が、どのように日常生活において人間によって支配され、構築されているのか考察することになるだろう。また、彼の作品は、言葉、物体、そして印象がどのように我々の思考や表現を支配し、構築しているかという点を反映している。

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アデー・プトゥラ・サーファ Ade Putra Safar

 1988年シンガポール生まれのアデー・プトウラ・サーファは、現在ラサール芸術大学にて、BA(Hons)Fine Arts Programに従事している。アデーは、媒体物や素材をたくみに作品に使うことに優れており、インターネット、雑誌、そして記事から彼が選択した写真を多く作品に取り入れている。特に毎日の経験や建築物からインスピレーションを受け、色や雰囲気等の異なった視覚的美学の側面に関心がある。近年国内でいつくかのギャラリーにおけるグループ展、そしてBank Art Fair2013(香港) Georgetown Art Festival (ペナン、マレーシア)に参加してきた。最近では、シンガポールのThe Japan Creative Centreにて、地元または日本のアーティスト達6人と共に展覧会を開催していた。 彼にとってアートを作り上げる課程で、層は欠かすことのできない構成要素である。重ねる事を通して、都市景観の入り組んだ姿を示唆するような奥ゆきを創り出している。また、選択的に都市景観の写真から幾何学的な形や形式を見極め、その後作品の中に取り込んでいる。色彩でさえも、選択的に熟考されている。加工した色は、シンガポールの金融活動の核を構成する最も重要で繁栄している場所を表現するために、優先的に使われている。そして単一な色彩は、控えめではあるものの、コンクリートの都市構造基盤の本来の姿を留める為に使われているのである。

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カイルラー・ラヒム Khairullah Rahim

 カイルラー・ラヒム(1987年生まれ、シンガポール)は、2013年にLASALLE College of the Artsを卒業。在学中より現在まで国内外を問わず多くの展覧会(2011 Notes In Idolatry等)、アートフェアに参加してきました。また、2009年にはSLA Painting Competition で1位を獲得するなど高い評価を得ている、シンガポールで活躍する若手アーティストの一人です。 今回の約一ヵ月間に及ぶ滞在、リサーチからどのような作品が生まれるでしょうか。グローバル化が進むアートシーンで、世界を自由に流民する彼らアーティストを通し、改めて彼らの立ち位置や地域性に目を向けてみます。

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