AIR ほんとの話

アーティスト・イン・レジデンスほんとうの話vol.1

遊工房アートスペース 5周年記念
AIRs vol. 1 アーティスト・イン・レジデンスのほんとうのはなし

主催:遊工房アートスペース

日程:
DAY 1:2005年12月3日(土) 15:00-18:00
DAY 2:2005年12月10日(土) 15:00-18:00
Day 3:2005年 12月17日(土)15:00-20:00
関連企画:
2005年12月 3日(土)- 23日(金)12:00-20:00(火休み、最終日17:00まで)
・ドロップ イン ギャラリー
・各地AIRの資料閲覧コーナー及びAIR体験アーティストへのアンケート調査報告

会場: 遊工房アートスペース
主旨:
アーティストが一定期間滞在し、創作活動する「アーティスト・イン・レジデンス(以下AIR)」に関して、日本でも自治体や民間から新たなプログラムが組まれ、議論が活発に行われるようになってきました。しかし、実際に国内外のAIR滞在を経験したアーティストたちの声を聞く機会はそれほどあまりありません。「AIRs-滞在制作の可能性-」はAIRにおいてアーティストたちが実際に「滞在」し「制作」する部分に焦点をあて、アーティスト、運営組織、地域コミュニティを結ぶ、AIRをアートの一つの方法論として呈示します。 アーティストの視点に立脚したAIRの現状や未来の可能性についての対話、AIR本来のオルタナティブな場としての可能性を立体的に捉えなおす試みは、その存在意義と本質を明確にする端緒になりうると考えます。この企画は長期的でゆるやかな試みとして提案され、報告書してゆく予定です。これまでの美術のシステムには収まりきらない活動の形態、社会との関連性、国際間の異文化交流を積極的に模索し研究するための一石を投じます。

開催概要:
「AIRs–滞在制作の可能性-」をテーマに、AIRを経験したアーティストが、スライドや映像、スカイプを使って体験談を披露。気軽な雰囲気で、情報交換をしながらAIRのほんとうのところを見直す機会に。各地のアーティスト・イン・レジデンスについて「そこはどんなところ?」「そこで何をしたの?」といった話はアーティスト同士でも以外に話す機会がありません。そこで、アーティストおよび運営者のゆるやかな繋がりと情報交換の場を設けるとともに、経験者、経験者でない方にも事実以上に美化することなく「ほんとうのこと」を提示する場として、3週間、各週末土曜日、アーティストラウンジを開催。並行してドロップインギャラリーとして、実際にアーティストたちが国内外のAIRで滞在制作したもの、記録したもの、体験談を、作品やパネル、映像展示で紹介した。さらに、各地AIRの資料閲覧コーナー、AIR体験アーティストへのアンケート調査報告を実施。

 

DAY 1:2005年12月3日 モデリスト:稲垣立男 もとみやかをる
・稲垣立男 アーティスト
日本をはじめ、メキシコ、トルコ、フランス、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、韓国、フィリピン
タイ、オーストラリア各国に滞在し、地域とのコラボレーションを主としたプロジェクトを行っている。
・江上弘 アーティスト
アーティスト主導の野外展、我孫子野外美術展ディレクター。2005年より我孫子国際野外美術展として新たな組織を立ち上げ。我孫子の地域と密着した展開をしている。海外より作家を招いての展示のため、アーティスト滞在施設を持つ。
・山口尚之 建築家
富山県八尾の廃校にて、八尾スローアートショーを主催。
建築家として地域と関わりながら、アーティストを招聘したイベントを2回開催。
地方の廃校でのイベントのために、アーティストはそこに滞在しながら制作をした。

DAY 2:2005年12月10日 モデリスト:稲垣立男 もとみやかをる
・もとみやかをる アーティスト
オーストリア、タイ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど各国のAIRに滞在、制作。
アメリカ、カナダには数箇所に滞在している。2001年アーティスト・イン・レジデンスに関するシンポジウム「アーティスト・イン・レジデンスと幸福のマトリクス」(カナダ大使館)、「アーティストインレジデンスパートナーシップの構築」(国際交流基金)等に参加。 
・遠藤研二 アーティスト
コンテンポラリー・アーティスト・イン・レジデンス・プログラム金沢(C.A.R.K) 主催。金沢美術工芸大学+Cork Artists Collectiveでアイルランドにて滞在制作。アイルランド以外でも国内外作家を招聘、また派遣をしている。
・増山士郎 アーティスト
アイルランド、ドイツ、オーストリア、スペイン、アメリカにてAIRに滞在。現在、ベルリン在住。MIXI主催。アーティスト・イン・レジデンスの情報を発信するなど、ネットワークの中心になっている。 今回は、スカイプにて現地より参加。
・開発好明 アーティスト
ドイツ、カナダ、アメリカなどにて滞在制作。毎年3月9日をサンキューアートの日とする全世界的イベントを企画。今回は増山士郎氏と一緒にスカイプで参加。ベルリンより現地報告。
・村田真 アートジャーナリスト
国際交流基金の各国AIR視察を行う。現在、神奈川県横浜のBANKART校長。 BANKARTにはアーティスト・イン・スタジオがある。

DAY 3:2005年 12月17日 モデリスト:村田達彦
・帆足亜紀 ARCUSディレクター
茨城県守谷市を拠点とし、現代芸術分野の若手アーティストを招き、滞在期間中の創作活動を支援するAIRプログラムを中心に、身近にアーティストと交流し、新しい芸術を体験する機会を地域の方にも提供するプログラムを展開。
・チェン・イ=チェ アーティスト
ARCUSに2005年招聘アーティストとして滞在制作。台湾の美術大学に在学中。 ARCUSでは「ご招待」と題した平面作品を発表した。
・高梨裕理 アーティスト
彫刻のシンポジウムに参加、ボリビア、メキシコにて滞在制作。 アーティストと地元が中心となった個人のスペースへの滞在制作経験。
・細井篤 アーティスト
マケドニア、イギリス、アメリカにて滞在制作。彫刻家。それぞれの違いによる面白さ、目的などを報告。制作から、レクチャー、展示まで場所によるプログラムの違いを体験。
・スサナ・レベルディト アーティスト
スペイン生まれ、ドイツ在住のアーティスト。 遊工房アートスペースに3ヶ月滞在。スタジオで日本の印象を平面に描き、その成果を銀座の画廊、遊工房ギャラリーで展示。
・村田達彦 遊工房アートスペース
1980年より美術活動の「場」として遊工房アートスペースを始動。2001年より本格的にアーティスト・イン・レジデンス、ギャラリー、スタジオを、東京の小さな複合施設として活動している。 2005年までに、15カ国、70名あまりの海外からのアーティストが滞在。 ResArtisにも加盟している。

ドロップインギャラリー参加アーティスト:
稲垣立男 江上弘 エサシトモコ 遠藤研二 岡美里 小宮伸二 増山士郎、もとみやかをる 松本恭吾 山口尚之 C.A.R.K./南なつ 
スサナ・レベルディト、チェン・イ=チェ ベッキー・ショウ サム・スミス他、過去遊工房滞在アーティスト
・展示概要:
稲垣立男/これまでのプロジェクトのパネル、MyPlace(トルコ)、グライスデール博物館(イギリス)、ダーレ博物館(ノルウェー)他
エサシトモコ/スコットランド滞在記
遠藤研二/ “Reproduction”写真 (アイルランド、CORK)
岡美里/ “Night of Peace / Peace of Night” パネル(アメリカ/バーモント州)
小宮伸二/アメリカ/バーモント州/ミドルベリー大学滞在報告、スロヴァキア/ビリオン/ローゼンベルグミュージアム滞在報告、オーストリア/サンクト・ランブレヒト修道院滞在報告 パネル
松本恭吾/“散歩プロジェクト FOOTSTEPⅡ” (神奈川県/BankART Studio NYK)
増山士郎 /“7days of a week” DVD (ドイツ/ベルリン)
もとみやかをる/“water project”(オーストリア/ウィーン) ヘッドランドの隣人たち滞在日記、C.A.R.K/紹介DVD
アンティ・ヨロネン(フィンランド)、横山飛鳥、高島亮三/トロールの森ユニークな造形達DVD
サム・スミス / “Tokyo EXERCISE SUITE 2005” 遊工房滞在 (オーストラリア)
サラ・オッペンハイマー/ “Box Manのための試作” 遊工房滞在(アメリカ)
スサナ・レベルディト /“ Rainy day” 遊工房滞在(スペイン)
デイビッド・ソウテル / 遊工房滞在(オーストラリア)
フェリト・オズシェン / 遊工房滞在(トルコ)
マリタ・リウリア / “Sublime” 遊工房滞在 (フィンランド)

チラシ

 
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