AIR ほんとの話

セルビア:EARP

「AIRs vol.5 アーティスト・イン・レジデンスのほんとうのはなし 遊工房アートスペース⇔EARP(セルビア)」

開催日時:2013.9.14(土) 18:00-20:00 会場:遊工房アートスペース(東京)/EARP(セルビア)
参加者:遊工房アートスペース:村田達彦、村田弘子(ディレクター)、池田哲(モデレーター)、太田エマ、Ade&Khai (レジデンスアーティスト、シンガポール)、Arnaud (レジデンスアーティスト、フランス)、松本恭吾(アーティスト、HHS) EARP:Veselinka Beba Mclarcon (EARPディレクター)、堀真理子 (EARPレジデンスアーティスト、日本)

9月14日(土)、今年に入って第3回目となる「アーティスト・イン・レジデンスのほんとうのはなし」を遊工房にて開催いたしました。このトークシリーズでは、遊工房アートスペースと世界中にあるAIRを繋ぎ、相互のディレクター・スタッフ・そしてレジンスアーティストが直接対話をすることにより、お互いのプログラムをより深く理解し、またAIR運営に関し、成功した点や現在挑戦している事等率直に話しあっています。今回は、セルビアの首都ベオグラードから1時間ほど離れた田舎町ErdevikにあるレジデンスEARPとスカイプで繋がりました。現在滞在中のアーティスト堀麻里子さんによると、畑に囲まれた理想的な環境の中で、アートだけでなく農業から哲学まで、人生の全てを考える機会になったそうです。EARPは、4人のアーティストが同時に滞在でき、地元の住民たちも毎日たちよるとても出会いの多い場所だそうです。そこでは、音楽からダンス、そして詩にいたるまで様々な分野のアーティストが集い、自然と人情豊かな環境のもと、その地域独自の素材を使ったサイトスペシフィックな作品が制作されています。また、定期的に地元小学校とワークショップ、滞在作家による作品についてのクリティカルディスカッションの開催、さらに、庭や畑での作業を通じ、パーマネントカルチャーへの意識も高まり、食べ物、習慣、人、そして何よりも「人間として生きる」ということに触れる機会も得る事ができるそうです。このスカイプセッションをとおして、遊工房とEARPとのAIRプログラムにおける共通点・相違点を発見、共有し、今後のお互いのビジョンについても語り合うことも出来ました。遊工房レジデンスアーティストの皆さんは、今頃来年のEARP滞在のための申請書を書いているかもしれませんね。

» ほんとうの話TOPに戻る