2013.09.05 - 2013.09.24

アデー・プトゥラ・サーファ

[シンガポール]

マイクロレジデンスとして活動するInstinc(シンガポール)と遊工房アートスペース(日本)によるコラボーレーションプロジェクト”Project6581”。タイトル名は、シンガポール(65)と日本(81)の国際電話国番号を表しています。Project6581アーティスト交換プログラム第1弾として、7月に、シーユン・ヨー、ジャスティ・リー(シンガポール)が来日、遊工房アートスペースに滞在し制作発表を行いました。8月には、同プロジェクト第2弾とし村上綾、村上郁(日本)がInstincへ、そして第三弾として9月に、シンガポールで活躍するカイルラー・ラヒム、アデー・プトゥラ・サーファを招き、滞在、制作発表を開催する予定です。
1988年シンガポール生まれのアデー・プトウラ・サーファは、現在ラサール芸術大学にて、BA(Hons)Fine Arts Programに従事している。アデーは、媒体物や素材をたくみに作品に使うことに優れており、インターネット、雑誌、そして記事から彼が選択した写真を多く作品に取り入れている。特に毎日の経験や建築物からインスピレーションを受け、色や雰囲気等の異なった視覚的美学の側面に関心がある。近年国内でいつくかのギャラリーにおけるグループ展、そしてBank Art Fair2013(香港) Georgetown Art Festival (ペナン、マレーシア)に参加してきた。最近では、シンガポールのThe Japan Creative Centreにて、地元または日本のアーティスト達6人と共に展覧会を開催していた。
彼にとってアートを作り上げる課程で、層は欠かすことのできない構成要素である。重ねる事を通して、都市景観の入り組んだ姿を示唆するような奥ゆきを創り出している。また、選択的に都市景観の写真から幾何学的な形や形式を見極め、その後作品の中に取り込んでいる。色彩でさえも、選択的に熟考されている。加工した色は、シンガポールの金融活動の核を構成する最も重要で繁栄している場所を表現するために、優先的に使われている。そして単一な色彩は、控えめではあるものの、コンクリートの都市構造基盤の本来の姿を留める為に使われているのである。

滞在期間 2013.09.05 - 2013.09.24
滞在場所 Residence 2