ジェイ・コムダ
[ポーランド]ジェイ・コムダ(1978年生まれ)は、ポーランド出身のヴィジュアルアーティストです。彼の写真は、現代的な都市空間と、そこに暮らす人々を映し出しています。私たちが普段気にもとめない、何の変哲もない場所が中心となっています。それらは平凡で人気が無い、私たちが作り出した公共の場、そして毎日の生活の状態を表しています。
彼は制作の中で、住宅街、工業団地や広大な路地のような、単調な場所を調査しています。それらは、生活感が無く、独創的でもなく、ぼんやりとしています。しかしながら、そこに言いようの無い魅力を、彼は見出したのです。
「人のいない街」(作品のタイトル)は、現在も進行中の現代的な都市生活を探求するためのプロジェクトです。
地方で生活をすると、より良く、刺激的で、洒落た豪華な生活を渇望します。
しかし、刺激的な環境へと逃げる一方で、心の中では、無気力で、孤独で、痛めつけられる生活に疲れたままなのです。私たちは普通であることを恐れているのです。
このプロジェクトは、日常的な在り様を探求しています。何の変哲も無い都市生活を、ゆっくりとした調子で、単純に語っています。それは、私たちを立ち止まらせ、今ある環境を実感させ、再認識させ、そして感謝させてくれます。「人のいない街」は、閉鎖的な都市生活とのバランスと、その現実との対面、それを受け入れることの表現です。それと同時に、私たちの存在と存在の欠如の表現でもあるのです。
No Purpose, Jay Komuda
It is the city that takes our life away. It is the city that makes promises. While occupying residential neighbourhoods we starve for more, for excitement, for cool, for bling. Constant arousal provided by urban environment reminds us that we are alive, deep down though, we remain tired, lifeless, lonely and abused. We trust its brands and corporations which make us feel special, needed and valuable. In the same time we are afraid of the usual and the ordinary. We sacrifice too much. We sacrifice self.
Jay Komuda is a visual artist passionate about mundane and boring. He uses photography to reflect upon the contemporary city and its inhabitants.
滞在期間 | 2014.06.02 - 2015.03.31 |
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滞在場所 | AIR-C |
作家HP | http://jaykomuda.com/ |
関連イベント
- 展覧会[no purpose - A solo exhibition by Jay Komuda] 会期:2月18日(水)〜3月1日(日) 時間:12:00-19:00(最終日は17:00まで) *(月)(火)休廊 *オープニングレセプション2月20日(金)19:00-