2014.12.31 - 2015.04.30

OMNIADVERSUS

[ポルトガル]

『OMNIADVERSUS 主体の自己実現』とは、アイデンティティの形成、芸術的な値としての、主体と客体の総合依存、主体そのものの状態を芸術的な拠点から展開する進行中のプロジェクトである。OMNIADVERSUSでは、様々なアーティストの人格(「immersive heteronym」没入型の同綴り異音異義語とも言う)を作り上げ、異なる検討の線を展開している。実存に携わる没入型のパフォーマンスや、独立している作品集を生み出すことを通して、各人格のアイデンティティが形成されていく。世界に居ることを通してこそ、それぞれの人格アーティストが互いに独立し、自立的な方法を進化させ、様々な手法を利用して議論を始めているのである。OMNIADVERSUSは、特定の社会的なやり方を通して、「自己」の形成に新たな知見を提供し、ある文化的環境の中で、「自己」自体をアート作品として投げかけている。成長と老化、脱構築・再構築といった免れない経過と接している人生の軌道自体を「Living-as-form」(生きることとしての形体)として考え、「零の存在」が良好なアートの媒体として可能性を明かしているのである。

このジャンル横断的な作品集は、ドイツ・アイスランド・ポルトガルを拠点に活動しているシルビア・ペレイラ氏が操縦している。現在、a.pass(ブリュッセル、ベルギー)のPostgraduate Diplomaとして芸術の研究を行い、バルセロナ大学より「Sculptural Behaviors」という造形の専門に学士・修士号を獲得した。ペレイラ氏は、主な芸術活動・研究としてOMNIADVERSUSを継続しており、多様なアイデンティティの形成を通して主体の自己実現を追求している。現地のアート界の領域に身を置き、現地の潮流に漂流されることが、プロジェクトの発展のために不可欠となっている。今まで、ドイツ、アイスランド、ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、オーストラリア、日本で作品を発表し、「Festival International du Court Métrage de Clermont-Ferrand(フランス)、「In-Sonora」(マドリッド、スペイン)、「FILE Electronic Language International Festival」(サオ・パオロ、プラジル)、「MONAFOMA Festival」(オーストラリア)等の映画祭にも映像作品を発表した。

滞在期間 2014.12.31 - 2015.04.30
滞在場所 AIR-B
作家HP http://www.omniadversus.org

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