カリーン・ヴァンデカルホフ
[オランダ/ベルギー]この数年間、カリーン・ヴァンデコーヴ氏(Karien Vandekerkhove、オランダ出身)はドローイング、インスタレーション、模型、写真といった主要なメディアを通し、様々な作品シリーズを作ってきた。「視力」「臭い」「空間」、そして間違いなく「記憶」は、ヴァンデコーヴ氏のプロジェクトにおける役者としてよく使用されている。自身の作品について書く・語る時に、「ほぼ完璧」や「シャープに綺麗」といった用語を使用している。ヴァンデコーヴ氏の作品は、常に光と空間への探求であり、知覚と感情を同時に呼び起こす黙想的なものである。最近は、「私は光を飲み込んでいる」等と言う。
プロジェクトのプロポーザル:sKinHouse ‘ed.2
「sKinHouse」のシリーズは、「iDeclare」という大きなプロジェクトの一貫である。これらのプロジェクトは、サイト・スペシフィックであり、極めて繊細な要素から構成された主要な構造物である。
「sKinHouse ‘ed.2」は、スペインにある研究センターJoya: arte + ecologiaで開催された「sKinHouse ‘ed.1」(2014年11月)の継続であり、今回は遊工房アートスペースの空間、そしてその空間を持つ歴史的背景に合わさった展示となる。
このインスタレーションの中心には、特定の布で作られた独立の構造物がある。その布は、1960年代のおばあさん達がよく着用したガウンに使われていたものだ。この構造物は、四畳半の畳部屋に基づいて作られ、1900年代のフランドルの農家倉庫と同様の外観を持つ。
展示空間の溢れ出る自然光に響き合うように作られたこのインスタレーションには、視覚的効果を持つ光輝を文字通りに、太陽の動きによって構造物の外・内側に描いていく。この作品では「光」と「空間」が感知出来る要素となり、東西を融合させる瞑想の場となる。
滞在期間 | 2016.03.01 - 2016.03.31 |
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滞在場所 | AIR-B |
作家HP | http://www.karienvandekerkhove.com/ |