2016.04.01 - 2016.05.31

マリン・ペッターソン・オバーグ

[スウェーデン]

プロフィール
マリン・ペッターソン・オバーグ(スエーデン出身、1979年生まれ)は、様々なメディアを使用しているビジュアル・アーティストである。ストックホルム市にあるKonstfack Universityにて、美術専攻修士号を獲得し、パリにあるEnsADにて実験的映像も勉強した。リサーチを中心となる芸術活動を基盤に、我々がどのように時の流れを経験しているのか、そして居所や文化・国家に対するアイデンティティーを「essay」(論文)から探求している。言語や場所、形式といったあらゆる「解釈」で作られている世界において、ペッターソン・オバーグ氏は不安定化や疎遠といった問題を扱い、様々な源から集めた断片を集合させて、言葉とイメージの瞑想的な流動を作っている。2007年より、ストックホルム市のBonniers KonsthallやIASPIS、パリにあるCentQuatreとスエーデン・フィンランド・センター、Oberhausen International Film Festival等、多くの国内外の上映会・展覧会に参加している。現在講師を勤めながら、2010年よりストックホルム市にあるスタジオスペースSlakthusateljéernaの共同主催者である。

滞在プラン
遊工房では、「放射能」とそれが持つ時空間との関係について、日本にて1974年から行っている研究を継続する予定。ペッターソン・オバーグ氏は、日本と原子力の矛盾的な関係、そしてその関係が現代・過去ではどのように文学的文化・映像文化に形成されていくか、そして社会福祉がどう機能・形成されているか感心を持っている。北海道にあるスエーデンの丘等の場所を訪れ、「日本におけるスエーデン」のイメージを問い、流用や自立といった概念を探求している。今回のリサーチは、四谷にある日本交流基金の図書館、そして様々な研究者、アクティビスト、芸術家・書家とのミーティングを通して行う予定。このリサーチは、スウェーデンにあるUppsala美術館にて今年開催される「Species of Spaces 1974」プロジェクトの一部として、論文化し展示・出版される予定。今後、パリと日本での発表も検討中。今回の滞在は、Swedish Arts Grants Committee's International Programme for Visual Artistsの助成で行っている。

滞在期間 2016.04.01 - 2016.05.31
滞在場所 AIR-C
作家HP http://malinpetterssonoberg.com

関連イベント

  • 公開講座「Spaces, translations and fragmented narratives」 日時:5月25日18:00?-19:15? 会場:筑波大学(6A308プレゼンテーションルーム)    〒305-0006 茨城県つくば市天王台1-1-1筑波大学芸術専門学群6A棟 http://www.tsukuba.ac.jp/access/tsukuba_access.html http://www.tsukuba.ac.jp/access/map_south.html アクセス: つくばエキスプレス(TX)で秋葉原駅からつくば駅まで快速で45分 つくば駅A3出口を出て、6番バス乗り場から「筑波大学循環右回り」または「大学中央行き」バスに乗り「大学西」下車 「筑波大学循環左回り」にご乗車しないようご注意願います http://www.tsukuba.ac.jp/access/pdf/131029campusbus_route.pdf