2016.12.01 - 2017.01.31
直美・リース
[日本/アメリカ]アーティスト・プロフィール
ナオミ・リースの仕事は、建築と自然環境の交差点における限界的な空間を研究している。
最近の仕事では、絵画的な空間と抽象的な構成との均衡をとる立体的な絵画やインスタレーションに写真のイメージを再構成している。
紙、糊、塗料、マイラーなどの質素な素材で変換された、これらの「風景」は、プリントされた壁紙によってカモフラージュされたり、窓のファサードに平らな庭として現れたりする。リースは、ペンシルベニア大学からMFAを、ハミルトン・カレッジでTranscultural Identityの学士号を取得。アーティストが運営するギャラリーTiger Strikes Asteroid NYの創設メンバーとして、また、キュレーターとしてのプロジェクトや関連するプログラミングにも取り組んでいる。滋賀県生まれ、活動拠点は、ニューヨーク・ブルックリン。
滞在中の計画
遊工房に滞在中は、リースは周囲の風景をテーマにして、一連のミックストメディアの絵画とはまり込むようなインスタレーションを作成する。カンティアンの崇高さからインスピレーションを得るのではなく、東京、京都、ニューヨークの住宅の片隅に見られる土地の風景を再現する(コンクリートの壁に生えているアイビーや、アスファルトを押除ける雑草のような)。作品は、哲学者の斉藤百合子が「日常の美学:私たちの日常からの物、環境、状況の美学」と呼ぶものの重要性を主張している。リースは絵画をさらに発展させて、抽象的な空間を創造し、写真のイメージ、プリントされたファブリックとビデオの映像を通じて、庭にはまり込むような表現を構築する予定。
滞在期間 | 2016.12.01 - 2017.01.31 |
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滞在場所 | AIR-3 |
作家HP | http://naomireis.com/ |