ロー・シャン・ユン
[シンガポール]Artist Profile
ロー・シャン・ユン(1988生まれ)は、シンガポールに拠点を置くビジュアル・アーティストである。彼女は、人間と景色の関係に関連した問題に取り組む。特に庭造りの歴史に注目しており、異なる環境下での植物への認識と我々の自然に対するコントロールの欲求に疑問を呈している。
文明に沿って自然を管理し、維持する方法を探究することによって、荒野や人為的環境の概念を理解するための「過剰」と「制御」というあいまいな考えの定量化を試みる。
ドローイングやペインティング、写真を撮るというリサーチ及び観察を通して、彼女の作品はしばしば 人間と自然の間の「進化の関係」をとらえる。ユー氏のプロジェクトは、我々が感じる自然と作る自然の間で絶えず変化している関係をマッピングし、記録している。
Residency Plan
ユン氏は、植物がいかに人間の意識を「占拠」するかということに関連したさまざまなテーマを探る5つの写真集シリーズに取り組んでいる。特に、写真集では植物が美的で機能的な目的のために、ドメスティックな景色でどのように活用されてきたかについて表している。彼女が出版した1冊目の写真集では、雑草を取り上げた。15のディプティック(2枚折りのイメージ)写真からなる写真集は、我々の日常的な都市生活の中での雑草の曖昧なポジションを比較探究したものである。
滞在中に、日本での探求を深めて、シリーズで2番目の写真集の制作を進め、インスタレーションプロジェクトとしてそのアイデアを実現することで、作品を拡げたいと考えている。 2番目の写真集は、歴史的および物理的意味で主要な植生から遙かに離れているにもかかわらず、森林のような原始的な環境のためにポスト工業化された世界に住む人々の願望を探求する。
滞在期間 | 2017.03.01 - 2017.03.31 |
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滞在場所 | AIR-1 |
作家HP | http://www.lohxiangyun.com/ |