著者エレナ・マディは、バルト海に浮かぶ古風な小島で執筆をしており、美しいフィンランドの自然に対する彼女の愛情は、その文章にも散見される。スタンフォード大学で教育を受けた国際人でもあり、マディは人類を結びつけるものを模索している。作家、イラストレーター、売れっ子のシンガー・ソングライターとして活動しているマディは、広範囲に及ぶ旅を通じて発見した独特な活力の源、そして美しさをそれらの仕事に取り込んでいる。特にシンガー・ソングライターとして、フィンランドやスカンジナビアのラジオでヒットを作っている。彼女の新しいシリーズ「the Body Jumper」は数年前に書いたある歌に基づいている。その歌は常に彼女の頭を離れることなく、書籍化されることが念願であった。
彼女の文章の中の一抹のシュルレアリスムは、感情の真理に至る足掛りとしての役を果たし、同時に現実的で関連しうるものにしている。彼女の世界は風変わりで温かい。悪意は存在するが、マディは正面から向き合い、それを乗り越える道を見つけるのだ。

スタンフォード大学で東アジアについて研究をした彼女は、日本文化に造詣も深く、じかに日本を経験できるこの機会を歓迎している。彼女は次の小説「Words」で架空の日本を舞台にした場面を書く予定。

滞在期間	2018.05.03 - 2018.05.29
滞在場所	Residence-3
作家HP	https://www.risingshadow.fi/library/author/2228-elena-mady