2019.04.01 - 2019.04.30

マリアンヌ・バックレン

[フィンランド ]

マリアンヌ・バックレンはスウェーデン系フィンランド人のライターである。小説を主として14冊の著書を出版し、様々な文化誌にも寄稿している。彼女の小説「Karma(カルマ)」は八正道に基づく仏教をテーマにしている。
2015年からの彼女の最新の小説では、戦争がいかに人々を傷つけ、引き離してきたか、自身の家族の歴史を調査している。彼女は社会問題、若者の世界、男女平等、比較宗教学、現代美術やダンスに関心がある。彼女のブログVioletta skymningar (=すみれ色の黄昏)では、エーディト・ショーデルグランの詩の影響を受け、彼女はヘルシンキでの生活や季節の移り変わり、祖母となり年老いていくことについて執筆する。

1976年以降、マリアンヌ・バックレンは日本の日蓮仏教に触れてきている。彼女にとって、個々のカルマと世界平和の可能性、広宣流布に焦点をあてることは、それは仏教の現代の形を表す。彼女は現在、金剛般若経から豪華な宝石や紛争ダイヤモンド(内戦地域で産出されるダイヤモンドをはじめとした宝石類のうち、紛争当事者の資金源となっているもの)まで、比喩としてのダイヤモンドをもとに小説に取り組んでいる。この小説で、彼女は現代の日本で設定される章を含めることを望んでいる。彼女の次なるプロジェクト”Den mystiska resenären(=ミステリアスな旅人)”は、ファンタジーと実世界、長くて短い双方を旅に焦点あてる。「鎌倉より京へは十二日の道なり、それを十一日余り歩をはこびて今一日に成りて歩をさしをきては何として都の月をば詠め候べき」日蓮 1280年

滞在期間 2019.04.01 - 2019.04.30
滞在場所 Residence 3