2019.05.01 - 2019.05.31
ユルキ・ヘイッキネン
[フィンランド ]ユルキ・ヘイッキネンはフィンランドの詩人であり、グラフィック小説家、イラストレーターである。彼の作品は、断片や異なる現実と秩序と混沌の間の二元論とともに歪曲した地平線上で組み合わせられ時相で繋がる。彼の詩とイメージが物語を伝えているとしても、それは本質的な価値ではない。何が更に重要なのかと言えば、感情の高まり、夢の残響、そして、どこにも何物にもつながらない道なのだ。芸術家が逃避するための行程や言葉に至る方法を模索するように、彼らは孤立もまた人間と人間性の一部分であることを知っている。ヘイッキネンは、お馴染みのひらめきを模索する。それらはひっそりと、しかし日常のリズムのサイクルの中で廻っている。
遊工房に滞在中、ヘイッキネンは三部作の詩の最終部分に取り掛かるだろう。ここで、彼は寺院や礼拝の場の調査とドローイングをし、伝統的であり、かつ現代的な東京の日常をスケッチする。これらのスケッチから、近く発表される本の美的で詩のような骨組みと表現が生まれる。過去10年の間、ヘイッキネンの視覚的な詩のプロジェクトは、イメージや漫画、詩、展示、出版物などの形を通じて発展している。彼はイメージと言葉との間の繋ぎと棲み分けを考え、そしてそれらが如何に時間内で適合し、いかに異なる媒体が最終作品に影響を与えるかを研究し続けている。
滞在期間 | 2019.05.01 - 2019.05.31 |
---|---|
滞在場所 | Residence 3 |