まぶたと指先
矢部 史朗 []2003.08.21 - 2003.09.08
1969:石川県生まれ 個展 1996:Gallery ART SPACE (東京) 1997:Gallery ART SPACE Lavatory (東京) Gallery ART SPACE (東京) CTI window gallery (東京) 2001:ギャラリー舫(東京) モリスギャラリー(東京) 2002:Gallery Jin (東京)グループ展 1996:「Art symposium 津久井’96」津久井郡 森脇スタジオ(神奈川) 1997:「芝山国際野外アート展 ’97」芝山仁王尊観音教寺(千葉) 1998:「THE LIBRARY KANAZAWA」 金沢市民芸術村(石川) 2000:「第5回ART公募2001企画作家選出展」新木場SOKOギャラリー(東京) 「第2回まちがミュージアム!」富士吉田市(山梨) 2001:「minimum continuation// 継続」exhibition LIVE (東京) 「関口国雄、矢部史朗、」 現代ハイツ(東京) 2002:「第3回まちがミュージアム!」富士吉田市(山梨) 2003:「壁ニ美々アリ其ノ弐」ナノリウム(山梨) まぶたは閉じることで過度の光や気温、乾燥などの刺激から眼球を保護し次に見るための潤滑を促したり、閉じた状態を続けることで意識的に残像を見るための暗幕にもなります。また、まぶたは不意に目の中に入ってくる微小な異物を摩擦の痛みや違和感として実際に感じとれる器官でもあります。目に入った異物を痛みを伴いつつその姿を景色とともに見ることは困難ですが、痛みが消えて景色を見た時に、砂粒だけとは限らない断片的な物が、見ていた物の一部を作っていて、微細ながら私や他のものに同じく作用しているのに気付くのです。このような感覚として蓄積されにくい日常的で微妙な摩擦の認識を指先を通して行うこともあります。指先は感覚器官であるだけでなく、景色を作り出すほどの微細な作業をする機能も兼ね備えています。景色は自と他、快/不快など、心理的な摩擦に大きく作用されている点で、物理的にも緩慢な衝突のモデルとして無数の異物を生み続けるとおもいます。
展示期間 | 2003年08月21日(木) - 2003年09月08日(月) |
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展示場所 | GALLERY |