ミリアム・ゾウリアスイグィ・ルーレット伊丹 裕 []
2007.11.05 - 2007.11.06
“日常空間:ある演劇的舞台空間の為の空想的プロジェクト"今日、テクノロジーは人間の生活において非常に大きな存在であり、また舞台においても同じである。日の光は、想像力をかきたて、生きるために必要な空間=時間との共鳴をつくりだし、自然のコンテクストとの関係を保つ。身体はその量感と緩慢な動きによって空間と時間を微妙に変化させることができる。地球の磁場に由来する音空間は基本的なエネルギーの螺旋を強調する。未来を見越したエネルギーへの関心とともにあれば、テクノロジーは今日の芸術に有用ではなかろうか。舞台空間において、コンテクストに沿って生き生きとしたエネルギーをどうしたら保つことができるか。自然の概念と人工の概念とをめぐる考察の道具としての、光=音=身体。グループ・デュ・ヴァン(風組)は、パッセージ(変移)の概念と空間=時間の概念にもとづいて活動している。その活動はジャージ・グロトウスキー、大野一雄、そして土方巽の影響を受けているが、また、アドルフ・アッピアによってかたちづくられた芸術の系譜にもつながり、最大限の強度を持つ最小限の場の雰囲気を提示する。グループ・デュ・ヴァンの作品はひとつの空間の発見に招き入れるための示唆をするのである。構成しなおされたエネルギーが突然空間を充満する。
展示期間 | 2007年11月05日(月) - 2007年11月06日(火) |
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展示場所 | STUDIO B |