20070714_No4
カトリン パウル []2008.06.05 - 2008.06.15
東京在住ドイツ人アーティストのカトリン・パウルの空間インスタレーションが遊工房アートスペースで開催される。同会場では2度目の個展。今回の作品はここ数年のパウルのテーマである「黒と光」をさらに追求したものであり、20070714_No4と題された“黒い”写真の新シリーズ。 20070714_No4のためにカトリン・パウルは大型台風の写真撮影を試みた。ほとんど“真っ黒”にみえるこれらの写真群は、夜の闇の中、台風の稲妻の光のみを使って創られた。一見したところ、ソーラーシステムのパネルのようでそこに何を見ればいいのか観客は戸惑うかもしれない。しかし、熟視すると、そこには黒い闇に驚くほど色彩・表情豊かな水滴が浮かび上がるだろう。これらの“黒い”写真シリーズは光を使ったインスタレーションと、他に紙媒体の作品とともに発表される。この作品群は我々が日常生活で見落としてしまいがちな平凡な出来事に視点を注いでいる。そこには美、些細さ、そして暴力との紙一重の関係が浮き彫りになる。
展示期間 | 2008年06月05日(木) - 2008年06月15日(日) |
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展示場所 | GALLERY |