Auckland Jean's Shop
エディー・クレメンス [ニュージーランド]2015.12.11 - 2015.12.20
作家プロフィール
エディ・クレメンズは、オークランド市(ニュージーランド)を拠点に、ディジタル・メディア、立体とパーフォーマンスの挟間に活動している芸術家である。「unauthorised - 許可されていない」介入といったクレメンズ氏の作品は、共有されている文化の言語である「シネマ」の力を用いながら、その言語を揺さぶり、それが持つ表面性の差解釈を提供している。組み替えられたものであるこの作品は、画面を三次元に変えさせようとし、その中に含まれていた層を引き出して特有の要素に分ける:例えば、映像を営利事業や文化的物語、コレクターの有用品として。
近年の展覧会は、「Total Internal Reflection」(Gus Fisher Gallery、オークランド、2012年)、「Obstinate Object」(City Gallery Wellington、2012年)、「Wes Craven Marina」(Gloria Knight、オークランド、2014年)、「Collector's Edition Glitch (Viewing Bridge)」(Adam Art Gallery、ウェリントン、2014年)、「A World Undone」(Auckland Art Gallery、2015年)、「Screen Used」(GLOVEBOX、オークランド、2015年)等ある。
滞在プラン
クレメンズ氏は、「Clone Cities」という今後の展覧会(Te Tuhi Art Gallery、オークランド市)のためのリサーチとして、故郷であるロトルア市(Rotorua)の姉妹都市となっている四つの都市を訪ね、その一つは別府市である。「Clone Cities」は、来訪者が歩き通れる大型立体物や相互作用のマルティチャンネル映像とオブジェから構成される没入型マルチメディア環境になる。今回の作品は、アメリカの大衆文化の世界的広がりとそれがどう他国の文化に影響するか、特にニュージーランドの植民化的文脈にどういう文化的な影響を与えるかという、クレメンズ氏の広大なリサーチを展開させるものとなる。
クレメンズ氏のもっとも強い関心は、観光の役割、そして観光スポットとハリウッド映画が共有している驚くほどの類似点である。「Clone Cities」はハリウッド映画、姉妹都市、そして観光事業の仕組みがどう影響しあい、クローン化された描写を構成しているかという問いに対する探求である。
遊工房での3ヶ月の滞在期間のちょうど1週目にクレメンズ氏は彼の最寄り駅(西荻窪)にあるというオススメの焼き鳥屋を求めて細い小道を歩いていると、たまたま大きな吊るされたピンクの象をを発見した。そしてそれと同時に、光に照らされたキーウィ(ニュージーランドの鳥)とその上にAUCKLANDの文字に出会った。クレメンズ氏は遊工房で行なう展示のタイトルに「Auckland Jean's Shop」とし、この予想していなかったレアな光景を「unboxes」(開封-ネット上で流行っている"開けてみた"の意)と再解釈することにした。
*This residency is supported by Asia New Zealand Foundation.
Youkobo_Catalog_2015_10_Eddie_Clemens.pdf
展示期間 | 2015年12月11日(金) - 2015年12月20日(日) |
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展示時間 | 12:00-19:00 |
展示場所 | Studio1 |
作家HP | http://www.eddieclemens.com/ |
関連イベント
- OPENING RECEPTION :12月13日(日) 18:00-20:00