Lottery exhibition - Ai Mi Tagai 2021
Alice Jacobs・Anais Comer・Daria Blum・Eleanor Turnbull・郷治竜之介・Gillies Adamson Semple・堀内崇志・堀内悠希・川越健太・O JUN・Tuli Litvak・渡邊庸平 [日本、英国]2021.04.17 - 2021.04.25
4月17日(土)から4月25日(日)にかけて、「Lottery exhibition - Ai Mi Tagai 2021」が遊工房アートスペースで開催される。本展は日英からなるLTYEのアーティストメンバー有志によって行われる企画展である。
2019年、ロンドン・東京Y-AIR交換プログラム(LTYE)が5周年を迎え、総括として「Ai Mi Tagai」展が東京で開催された。LTYEプロジェクトは、「Y-AIR, AIR for Young」(Y-AIR)と呼ばれる若手アーティストのExchange AIRプログラムの一環として、2015年から継続されている。2020年には、ロンドン芸術大学CSM学内ギャラリーにおいてロンドン版「Ai Mi Tagai」展が開催される予定であったが、COVID-19により事実上の中止となった。本企画・Ai Mi Tagai 2021は、計画の展覧会が中止となったことを受けて、改めてこの感染症の時代に対峙・応答すべく企画された展覧会である。
この展覧会では、日英12名のアーティストが参画する。
まずくじ引きによって一名、「インストーラー」を選出する。選出されたインストーラーは、自作を展示しない代わりに、各作家の作品群から配置などを決定し、展覧会を構成する。
通常のグループ展において、それぞれの作家はメンバー同士議論を交わしながら、あるいはある特権的な地位に立つキュレーターが展覧会の構成を決定することがほとんどである。しかしこの展覧会は、配置(インストール)にあたって、各作家が自作にとって適した展示方法を示したり対話することなく、偶然その役を任されるインストーラーが、独自の解釈で展覧会を構成する。そこにはインストーラー自身の感性、もしくは趣味性も介入するかもしれない。したがって、くじ引きという偶然の結果から、本展の景観は大きく異なることになる。
対話や多数決に依らない合意形成は、古くはアテネの民主政によって行われた。そこでは、司法や行政の参画者をくじ引きによって選出していたのである。
本展に参加する各作家は、偶然選ばれた他者による判断に、作品を委ねることになる。実際の展覧会を鑑賞することと同じように、あり得たかもしれない展覧会の様相を想像することもまた、本展において実験されるテーマとなる。
遊工房アートスペースでは、4月から6月の3ヵ月の期間をLTYEアーティストに解放している。本展は、当該期間に企画されるプロジェクトの初回公開企画である。
展示期間 | 2021年04月17日(土) - 2021年04月25日(日) |
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展示時間 | 13:00-18:00 |
展示場所 | Building -1(1号館), Youkobo Art Space |