Requiem
SHIMANO Yoshiko []2003.12.10 - 2003.12.18
東京都武蔵野市出身 1983:米国に渡米 1987:カリフォルニア美術工芸大学卒 学士B.F.A 1991:ミルズカレッジ卒 修士M.F.A 個展 1994:“センターズ”Southern Exposure Gallery (サンフランシスコ) 1996:“天国への招待”スカイドア・アートプレイス(東京) 2001:“山が賛美する時”ギャラリー人(東京)2002:サウスウエストテキサス州立大学(TXサンマ−カス)・The Society of North Alberta Print-artists Gallery(エドモントン・カナダ) 2003:“レクイエム”The University of New Mexico Art Museum(NM アルバカーキ−) “砂漠と聖なる水” タカダギャラリー(サンフランシスコ) “レクイエム”ギャラリーブリキ星(東京)他 グループ展多数、講演、実演、コラボレーション 米国を中心に活躍。 私は声楽家、渡辺玲子さんからレクィエムは日本語で「鎮魂歌」と教わった時、レクィエムがその漢字の如く亡くなった人の魂の癒しと同時に後に残された者への心の癒しを意味するのではないかと感じました。 そして私が両親を失った後につくっていた作品が実は自分への心の癒しであった事に気づかされたのです。 私が両親を失った頃と重なり、娘が生れて、毎日成長していくのを体験していますと、死が生に戻ってきて私達を祝福してくれているようにも感じられます。このような私的な体験から目覚めたレクィエムですが、9.11(同時多発テロ)をきっかけにグロ−バルに人間が共感できるレクィエムを考えざるを得ませんでした。 それは国籍、宗教人種、年齢、性別をこえたどの人間もが求める愛と平和です。 イラク戦争の平和の願いも個人から家庭へ、家庭から地域へ、地域から社会へ、社会から国へ、国から世界へと輪がつながっていく事は可能ではないのでしょうか。この思いはアメリカ人として育っている娘がこの戦争をきっかけに、世界からどのように思われるかという切実な危機感から生れたものでもあります。 また世界の同世代の子供達が一緒に心に愛と平和をもって育ってくれなければ次なるテロリストが生れ、真の平和はありえないのです。「輪 一緒」はそんな思いからつくられた作品です。 世界中の人々が「わっしょい、わっしょい」と賑やかに集まって一つの輪と和を作る、そんな光景を思っています。 また紫陽花の花が一つ一つの小さな花から成りこの世のものとは思えない存在感と色彩を放つ様に、私達一人一人が世界の一つとして創造された神の前にいられますことを祈っています。
Date | 2003.12.10 - 2003.12.18 |
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Place | GALLERY |