YoukoboPlus
遊工房アートスペース 代表・村田弘子企画による、展示・イベント・印刷物などを紹介していきます。
Youkobo PLUSは、現行の展示発表の形や内容を豊かにし、既存のマーケットにとらわれない自由で斬新な発想のもとに、力強く芸術活動を展開する個人、団体を支援、発信したいと考えています。
・「インドの山奥から戻ってきました」Prominority 岩田草平
> 資料
アーティスト岩田草平の活動 「インドの山奥から戻ってきました」
岩田は、2003年からインドの西ベンガル州のサンティニケタンのタゴール国際大学の研究員として滞在中、アウトカーストの人々(サンタル族)と出会い、水道も電気もガスも無い生活を知り、村人と交流するうちに、アートを媒体に、村に電気を引くための活動をはじめました。この度、日本に戻り活動を展開することとなったことを機会に、岩田とプロジェクトチームとの協働をすることにより、日本の現状と、現代社会の矛盾を顧みると伴に、アーティストの西欧偏重の風潮から視野を拡げる機会としたいと考えます。何もかもが電気無しでは成り立たない社会となった「東京」で、岩田たちが、サンタンの村での体験を通して見出したものは何かを知り、3.11以来、もやもやと鬱積している、普通の人々が抱えている社会的な疑問を解くための小さな手がかりとしたいと思います。
期間:2013年7月3日‐7月14日
企画:遊工房アートスペース
共催:Prominority
特別協賛:アサヒビール株式会社
助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
昭和初期のピアノ再生プロジェクト 「Stuttgart物語」
この記録は、昭和初期の日本のピアノ再生プロジェクトです。 Stuttgartというドイツの地名を名前に持つこのアップライト・ピアノは、村田家の家族の歴史を背景に、父村田恭造医師が、愛用していたピアノでした。父が他界した後、ピアノは、しばらく弾き手を失い、スペースの片隅に取り残されていました。時間の経過と共に、使われないピアノの弦は緩み、音も狂い、ボディも経年の傷やいたみが目立っていきました。2011年の3.11の被災の影響で、遊工房はスペースの改修を検討しなければならなくなり、ピアノの行先も議論の一つになりました。 活動継続のためのスペース改修と同時に、思い出の詰まったピアノの修復も決めました。ピアニストの新井陽子さんに相談し、調律師の斎藤雅顕さんを紹介して頂き、このピアノの再生プロジェクトがスタートしたのです。 ※2014年10月に小冊子の出版を予定しています。